【和歌山のイイモノ】龍神村に昔からある素晴らしい香りがする龍神茶


和歌山は紀伊半島の奥深い山にある龍神村はご存知ですか?
ここには古くから飲まれている、香り高いお茶=龍神茶(りゅうじんちゃ)というものがあります。

この龍神茶、お茶屋さんやスーパーなどで売っているものではなく、どこの家も当たり前のように作っているとのこと。そのため、茎が入ったものもあれば、徹底して葉だけを使っているものなど、作り手によってかなり個性が出るように思います。もちろん、緑茶やその他お茶も作り手によって味や香りが違うのは当たり前ですが。

龍神茶の茶葉
村では毎年5月ごろになると、畑にあるお茶を摘み、お茶作りをします。
茶葉は、摘み取られたら蒸して、揉み、釜で炒られます。

できあがった茶葉は、一般に売られている同系統のお茶とは違い、茶葉が大きく濃い茶色なのが特徴です。
香りは、ほうじ茶のような、高山烏龍茶のような、複雑に複数の特徴があわさったような印象です。
また、淹れたお茶の色は淹れ方によって、琥珀から、ほうじ茶のような茶色になります。

龍神村の風景、美人亭の前
実は、龍神村は筆者の母の故郷です。幼い頃は毎年訪れ、山野をかけまわり、当たり前のように飲んでいた龍神茶。郷土料理でもある茶粥も、龍神茶で作られていたのですが、茶粥を主食として育ったので懐かしさが特別なのです。

祖母のお茶がなくなってから20年近く経ち、すっかり大人になって、あの香りが忘れられずかなり探してみましたが、ネット通販などでは手に入りませんでした。以前は、山路茶という名で販売されていた時期もあったようですが、現在は販売されていないそうです。

2017年夏に、龍神村を訪れた際、道の駅では、小さめの一袋が750円ほどで少しだけ売られていましたが、市場で売られているのを見たことがないのでとても希少だと言えるでしょう。

もし、偶然にも巡り会うことがあったら是非ともお試しいただきたいお茶の1つです。

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